家族が突然逮捕された。
そんなとき、慌ててしまってどうしたらよいか分かりませんよね。
逮捕されたからといって、その人が逮捕の理由になっている犯罪を実行したという事実が、確定したわけでは全くありません。
まずは逮捕された人に事情を聞き、状況を把握することからスタートです。
ご自身で、警察署に対し、ご家族との面会(法律上は「接見」)が可能かどうかを尋ねた上で接見に行く、という方法もあります。
しかし、ご自身に時間の余裕がないとか、弁護士を頼みたいものの、心当たりがない、という方も多いでしょう。
そういう場合は、弁護士会に、当番弁護士の要請をするのも一つの方法です。
当番弁護士は、身柄拘束中の容疑者(法律上は「被疑者」)に対し、初回の接見を無料で行い、被疑者の言い分を聞き、法的助言を行う制度です。
弁護士会への要請は、逮捕された本人が、検察官等を通じて行うこともでき、そのご家族から直接行うこともできます。
要請を受けた当番弁護士は、逮捕された人の状況を報告して、その後の対応を指示してくれることも期待できます。
その後も引き続いて弁護士に依頼したい場合は、私選弁護を委任するか、または、経済的事情によっては、被疑者国選弁護や刑事被疑者弁護援助の各制度も利用できます。
その他、勤務先への欠勤の連絡や、犯行を自認している場合の被害弁償等も、逮捕された人の意向をよく確認して、弁護士にも相談した上で、行うべきでしょう。